在化した問題の対策(再発防止)だけに追われる「モグラたたき」では、いつかは市場に問題が流出します。お客様の厳しい品質要求に応えていくためには、予防の品質管理へ転換し、未然防止の積極的な取組が必要になってきます。そのために、潜在している問題に気づき、上流工程で対策を講ずる守りから攻めの品質管理を実施し、FMEAなど、アセスメント手法を積極的に取り入れて行く必要があるのです。
もぐらたたきの品質管理から脱出するためには、品質管理の考え方を、問題が起きないようにあらかじめ予防処置を講ずる「未然予防」の品質管理の考え方に変えていかなければなりません。そのような体制がとられない限り、永久にモグラたたき対策を行っていくことになるでしょう。未然予防の品質管理とは、
①不具合発生を予測し「予防対策」を組み入れた「工程設計」のしくみ
★QC工程図の目的の明確化と予防処置の組込み
★想定外の事故の予測と未然防止策(FMEA)
②工程の異常をいち早く発見し不良を未然に防止する「4M変化点管理」のしくみ
★4M変動管理で流出防止
③不良を一切流出させない出荷停止機能を持たせた「検査」のしくみ
★検査のしくみを設計する
④作業者や機械によって不良を後工程に送らない次工程完結のしくみ
★作業観察とやりにくい作業の改善
★ヒヤリハット報告
などがあげられます。
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