多くの工場では、多品種少量、受注生産で忙しい状態が常態化しています。また活動の中心となるべき中堅社員は、人手不足のなか、毎日が忙しくQCサークル活動のストーリー作りをしている暇はありません。そんな中で、工場の改善活動はどのように実施していけばいいでしょうか?
人材の成長によって職場が変わり、組織が変わり、会社が変わらなければ中小企業は生き残れません。
(1) 企業が倒産すれば,みんなが困る
(2) 市場の要求の高付加価値化を追求せざるを得ない(QCDの圧迫)
(3) チャレンジしなければ道は開けない(飛躍的な生産性向上)
(4) オンリーワン技術・技能が必要である
(5) ニッチな市場でのイノベーションを実現する(アイデアと工夫)
「本来あるべき改善活動」とは、このような未来に向かった攻めの活動によって経営成果を得るために、試行錯誤を繰り返し、何度でも困難な課題に挑戦する活動のことです。この活動は、決してQCストーリー通り進むものではなく、失敗の連続となるはずです。
現在の製造業の置かれた厳しい環境を生き抜いていくには、活動のレベルをアップさせ、守りの活動(レベル1,2)から、攻めの活動(レベル3)
に引き上げていく必要があります。レベル3の狙いは、経営成果の得られる活動であり、範囲も全社に拡大されます。
レベル1:職場の範囲で解決できる「部分最適」の活動、「モグラ叩き」の活動
レベル2:標準化(しくみ化)による再発防止、部署間の問題を解決する活動
レベル3:生産性向上、利益率向上など経営成果が得られる「全体最適化」の活動
トップは5年後、10年後のあるべき姿を描き、そのための方針を示し、企業の将来像を明示する必要があります。
特に、自社のオンリーワンの技術は何か?技術を高めるためには何が必要で、何が不足しているのか、そのためには何をなすべきかを明らかにする必要があります。管理層は、改善活動に積極的に関与し、支援を行っていく必要があります。
実際の活動の中心となる中間層は、「プロ人材」として自立し、課題解決に向かって積極的な行動をとることが重要です。
個人が成長し、組織が活性化し、会社が良くなる・・・これが改善活動の理想の姿です。
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